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2005年03月10日(木) 17時16分

鳥取銀・山陰合銀:偽造キャッシュカード使用対策本腰 ATM引き出し額制限 /鳥取毎日新聞

 ◇暗証番号変更も可能に−−今月から順次
 偽造キャッシュカードが使われ、銀行のATM(現金自動受払機)から知らないうちに現金が引き出される事件が相次ぐ中、各銀行が対策に乗り出している。県内の金融機関でも、鳥取銀行(本店・鳥取市)と山陰合同銀行(本店・松江市)が、ATM利用による1日の引き出し限度額を1口座200万円に抑える。振り込め詐欺に注意するメッセージをATM画面に表示するなど、被害が後を絶たない詐欺対策を兼ねた防止策も導入する。【酒造唯、松本杏】
 ■鳥取銀行
 ATM利用について4月から、1日に1口座から引き出せる額を計200万円に制限する。操作画面に入力した暗証番号などののぞき見を防ぐフィルムも取り付けるほか、機械に向き合う利用者が後ろの様子を確認できる広角のバックミラーも設置する。
 7月からは、監視センターでATMのモニタリングを行い、不正利用の疑いが見つかった場合は、顧客と連絡を取るなどして被害の未然防止を図る。具体的には、1日に3回を超えて引き出すようなケースや、1年以上出し入れのない口座に対してカードが使われたケースなどを想定し、チェックの準備を進めている。
 7月からはまた、ATMでキャッシュカードの4けたの暗証番号をいつでも手数料無料で変更できるようにする。ただし、契約者の誕生日や電話番号など見抜かれやすい番号は受け付けない。
 また、ATM全コーナーに振り込め詐欺に注意を呼び掛けるステッカーを掲示。窓口ではこれまで通り、高齢者が高額の振り込みをしようとした時に、理由や振込先との関係を尋ねるなどの声掛けを励行する。同行は、この2年間に13件の振り込め詐欺被害の未然防止を図っているとしている。
 ■山陰合銀
 3月20日から、ATMを使って1日に1口座から引き出せる現金を上限200万円に、振り込みは同300万円に制限すると同時に、引き出しと振り込みの合計額も上限300万円とする。同行のATM利用でこうした上限を設けるのは初めて。
 1日に200万円を超える現金を引き出すには、通帳や印鑑、運転免許証などを持参し窓口を利用することになる。業務などで日常的に、ATMを使って200万円を超える引き出しが必要な場合は、預金者本人が制限解除の手続きを取れる。
 振り込め詐欺の被害者は高額の現金を一度に出し入れすることがあり、行員が気付いて被害を未然防止したこともあった。
 4月からはコンビニATMを除いた同行すべてのCD(現金自動支払機、22台)とATM(570台)でキャッシュカードの暗証番号を変更できるようにする。コンビニATMに取り付けてきた、画面の横や後ろからのぞき見を防ぐフィルター設置も進める。また、振り込みに際して「詐欺事件が多発しています」などのメッセージを画面に表示し、注意を呼びかける。

3月10日朝刊
(毎日新聞) - 3月10日17時16分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050310-00000281-mailo-l31