2005年03月09日(水) 16時32分

振り込め詐欺：県内の総被害額、減少の９０７０万円−−２月　／神奈川（毎日新聞）

　◇「痴漢」「マスコミ」名乗るケース増える
　振り込め詐欺による県内の２月の被害総額は約９０７０万円で、１月より約１８３０万円減ったことが８日、県警捜査２課のまとめで分かった。振り込め詐欺のうち、警察官などを装い振り込みを迫る「おれおれ詐欺」の被害総額は約７１８０万円。件数、被害額ともに減少しているが、最近は痴漢の示談金を名目にした被害が増えているという。
　同課によると、１月２５日午前１１時半ごろ、横浜市南区の無職女性（６７）宅に県警本部の警察官を名乗る男から「息子さんが電車内で痴漢事件を起こした」と電話があり、続いて弁護士を名乗る男から「示談金に３００万円が必要だ」と連絡があった。女性は計８００万円を男らが指定した口座に振り込んだ。同様の詐欺は１月８件、２月１７件と増加傾向にある。
　警察官や弁護士のほか、「被害者の夫」「マスコミ」を名乗る男が出てくるケースもあるといい、同課は「人のしゅうち心や後ろめたさにつけこむ犯行」と注意を呼び掛けている。県内世帯に無作為に電話し、振り込め詐欺の被害予防を訴える「電話作戦」も当面継続する。【伊藤直孝】

３月９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050309-00000094-mailo-l14