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2005年03月04日(金) 03時06分

「無届けテスト」いすゞ、内部告発で急きょ中止読売新聞

 商用車メーカーの「いすゞ自動車」(東京都品川区)による無届け公道テスト問題で、同社は今年1月に国土交通省の監査を受ける1か月前に、匿名の内部告発を受け、エンジンを載せ替えた不正改造車のテストを急きょ、取りやめていたことが、3日わかった。

 同社は、不正改造車による公道テストの違法性について、監査を受けるまで認識していなかったと主張しているが、国交省は、違法なテストを実施していた同社開発部門が、不正発覚を恐れて隠ぺい工作を図っていた疑いもあるとみて、同社から事情を聞いている。

 問題のあった改造車は、試作エンジンに載せ替えるなどの改造を施した大型トラック。昨年9月に新車登録し、同社の開発部門がある藤沢工場(神奈川県藤沢市)で改造した後、11月からテストを実施していた。

 この改造車は当初、今年2月までに10万キロを走行する計画だったが、不正改造を指摘する内部告発が同社開発部門に寄せられたのを受けて、昨年12月下旬に、3万キロを走行した時点でテストを中止。社内では、「予算が足りないためにテストを打ち切った」と説明していた。国交省はこの1か月後の今年1月25日に、道路運送車両法に基づく「立ち入り検査」を実施。開発部門に保管されていた資料などから不正改造の実態を確認。同社側に違法事項を指摘した。

 いすゞ自動車の井田義則社長は、3月1日の会見の中で、「不正については、国交省の立ち入り検査を受けるまで報告を受けていなかった」と説明していたが、国交省では、不正改造車のテスト中断は、国交省の監査前に、開発部門の違法性認識を裏付ける疑いがあるとみて調べている。

 いすゞ自動車は、「内部告発があったのは事実だが、当時は、車両が不正改造だという認識はなかった」としている。
(読売新聞) - 3月4日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050304-00000301-yom-soci