2005年03月02日(水) 01時31分

＜振り込め詐欺＞医療ミスの示談金と３００万円　札幌（毎日新聞）

　札幌市南区の医師の妻（６９）が１日までに、病院関係者を名乗る男から電話を受け、医療ミスの示談金として現金３００万円をだまし取られたと、札幌南署に届け出た。同署は、医師の医療過誤を語った振り込め詐欺事件とみて捜査している。
　調べでは、妻は２月２８日午前１０時前ごろ、夫のが勤める道内の病院職員を名乗った男から「ご主人の投薬ミスで患者が亡くなった」との電話を受けた。男は「世間にばれると医師免許がはく奪される」などとうそを言い、示談金を振り込むよう要求。妻は約１時間後に同区内の銀行から関東地方の銀行の口座に３００万円を振り込んだが、同日午後１０時ごろ、夫と連絡が取れ、うそと分かったという。
　医師の医療過誤の示談を語った振り込め詐欺は、昨年秋ごろから全国で被害が相次ぎ、道内では今年１月に帯広市の医師の家族が現金７７０万円をだまし取られている。北海道医師会は会員向けの電子メールや会報で注意を呼び掛けている。【昆野淳】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050302-00000004-mai-soci