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2005年03月02日(水) 12時38分

『Bagle』の亜種が多数発現、15種に及ぶとの報告もjapan.internet.com

複数のセキュリティ企業が、この24時間のうちにバックドア付きワーム『Bagle』の亜種を多数検知した。セキュリティ会社によっては、15種に及ぶとの報告もある。

iDefense によると、Bagle の複数の亜種を中心とした攻撃の波が、米国では2月28日夜遅く、アジア太平洋地域では同日朝より始まったという。Bagle はコンピュータに侵入してバックドアを仕掛け、悪質なソフトウェアやトロイの木馬をダウンロードさせる。

ロシアのセキュリティ会社 KasperskyLabs によると、Bagle の亜種を15種類検知したという。iDefense も、Bagle の亜種3種およびトロイの木馬『Glieder』2種の存在を確認している。Kaspersky Lab が1日に公開した セキュリティ警告 によると、Bagle の亜種は、セキュリティ関連のサイトアクセスを阻害し、セキュリティ関連プログラムの停止を試みるという。

今回の Bagle 亜種多数発現の犯人を追跡することは困難だ。Bagle のソースコードは2004年7月にインターネット上で出回り、これまで多くの亜種を生み出すきっかけとなった。その結果、Bagle は今なお、たびたび世間を騒がせている。

Eメールセキュリティ会社 Postini の製品マーケティング担当ディレクタ Andrew Lochart 氏によると、同社の Eメール セキュリティサーバーは、この24時間で通常の5倍以上にあたる Bagle のトラフィックを検出し、その数は普段の6万件に対して32万5000件に上ったという。

アンチウイルス ソフトウェアの McAfee も28日夜、Bagle および Glieder の新たな亜種を確認し、被害拡大を阻止するため通常より若干早く、1日朝に セキュリティ警告を更新 した。

McAfee のウイルス緊急対策チーム AVERT で、ウイルス調査マネージャを務める Craig Schmugar 氏は、ウイルスの作成者が、セキュリティ企業の配布する悪質プログラム検出用の定義ファイルをダウンロードすることで、ある程度アンチウイルス対策を回避する方法を見つけ出すことができたのだろうと推察した。



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(japan.internet.com) - 3月2日12時38分更新

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