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調べでは、元チーフプロデューサーは１９９９年３月から７月にかけて、知人のイベント企画会社社長の男（４８）＝詐欺罪で起訴＝が「第４９回紅白歌合戦」など３０番組の構成業務にかかわったように見せ掛ける虚偽の書類を作成。番組構成委託料として６回にわたり、ＮＨＫから社長名義の口座に計約１１５０万円を振り込ませ詐取した疑い。
元チーフプロデューサーは９５年末に、以前から知り合いだった社長に「使っていない口座や通帳を貸してくれ」と依頼。社長に事情を説明しないまま９７年３月ごろから、この口座を詐取金の振込先として使っていた。
社長は９９年７月ごろになって元チーフプロデューサーの犯行を知り、金の振込先をイベント企画会社名義の口座に変更。詐取金の一部を受け取るようになったという。
一方、東京地検は２４日、番組構成委託料名目で約８２０万円を詐取した詐欺罪で元チーフプロデューサーと、関連会社「ＮＨＫアート」イベント・スペース事業部長の男（４８）ら計３人を起訴した。
ＮＨＫ広報局は「誠に遺憾に思っており、視聴者、国民の皆さまにあらためて深くおわびします。全職員が襟を正して信頼回復に努めます」とのコメントを出した。
ZAKZAK 2005/02/25