2005年02月24日(木) 20時28分

耐震性能水増しのビス、全国１万戸の新築住宅に使用か（読売新聞）

　建築資材メーカー大手の「兼松日産農林」（東京都千代田区）が、国土交通省の認定書を偽造し、耐震性能を水増しした建設用ビスを住宅メーカーに販売していた問題で、このビスを使って建てられた「ツー・バイ・フォー（２×４）」工法の木造住宅は、全国で約１万戸に上る可能性が高いことが、同省の調べでわかった。

　岩村敬次官は２４日の定例会見で、「国民の信頼を裏切る大変遺憾な事件。刑事告発を視野に厳しい態度で臨む」と語った。

　同社は当初、問題のビスを使用した住宅は「首都圏を中心に数千戸」と発表していた。しかし、同省が住宅メーカーに納入されたビスの量を調べたところ、約１万戸に使用されていたとみられることがわかった。

　この問題を巡って同省は、財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」に専用窓口（ＴＥＬ０３・３５５６・５１４７）を開設。窓口にはこれまで２００件を超す相談が寄せられている。

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　「三井ホーム」（新宿区）は２４日、問題のビスを使用している同社製の新築住宅は少なくとも約１０００戸に上ると発表した。１９９９年以降に建設した木造住宅に使用されていたという。使用が判明した住宅について、同社では今後、強度計算をやり直し、必要であれば無償で補強工事を行うとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000112-yom-soci