2005年02月24日(木) 16時40分

振り込め詐欺：福井県警製作の防犯ビデオ、迫真の福井弁で評判上々　／北陸（毎日新聞）

　◇県内の実話、ドラマ化
　福井県警が全国で初めて製作した「振り込め詐欺」被害の防犯ビデオが好評だ。県内で起きた実話をドラマ化し、被害者役の俳優がみな「福井弁」を操るなどリアリティー十分の出来栄え。県内では昨年、総額約２億円の被害が出ており、県警は「身近な話で疑似体験できる。これを見て一層注意を払ってほしい」と視聴を呼び掛けている。【田辺一城】
　◇「面白くてためになる」
　昨年９月の補正予算約２３０万円を投入。県内の制作会社と連携して約５８０本作り、警察署や公民館、金融機関、総合病院などに配布した。老人会などでの警察官の出前講座でも活用され、「面白くてためになる」と評判。３月からはえちぜん鉄道の一部車両でも放映されることになった。
　ドラマは（１）６０代男性に息子の交通事故の示談金をゆする成りすまし型の振り込め詐欺（２）２０代男性にアダルトサイトを閲覧したと思い込ませる架空請求詐欺（３）消費者金融から借金をした３０代主婦に低金利融資を持ち掛ける保証金詐欺——の３部構成で全編２４分。
　それぞれ「事件ファイル」と銘打ち、被害者の独白に始まって事件を再現。鬼気迫る効果音が盛り上げ、各話の後にプレイバック映像と被害回避のための県警の解説が入る。「映画を作る苦労が分かった」（三屋俊一・県警犯罪抑止対策室長）と語るほどの自信作だ。

２月２４日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000203-mailo-l17