2005年02月23日(水) 06時28分

トナミ内部告発訴訟で判決　３０年閑職に、富山地裁（共同通信）

　トラック運輸業界に不正があると内部告発したため約３０年間にわたり仕事を取り上げられているとして、大手運輸会社「トナミ運輸」（富山県高岡市）の会社員串岡弘昭（くしおか・ひろあき）さん（５８）＝同市＝が同社に謝罪と約５４００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２３日、富山地裁（永野圧彦（ながの・あつひこ）裁判長）で言い渡される。
　訴えによると、串岡さんは１９７３年、運賃水増しなどのヤミカルテルをやめるよう会社幹部に直訴。無視されたため７４年７月、新聞社に情報提供した後、公正取引委員会などにも告発。
　会社は７５年１０月、串岡さんを同県南砺市の教育研修所に異動させ、一人部屋に「隔離」。雑用ばかりで責任ある仕事はなく、昇格もなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000010-kyodo-soci