2005年02月21日(月) 18時01分

東京三菱に６００万円支払い命令＝架空日付を疑問視せず−預金過誤払いで東京地裁（時事通信）

　盗難通帳で預金を引き出された東京都内の女性が「本人確認を怠った」として、東京三菱銀行（東京都千代田区）を相手に１４５０万円の返還を求めた訴訟の判決で、東京地裁は２１日、一部過失を認め、定期預金６００万円の支払いを命じた。普通預金の返還は認めなかった。
　佐久間健吉裁判官は「定期預金の満期前解約は不正な払い戻しの危険が高く、注意義務は重くなる」と指摘。「提示された健康保険証の生年月日が昭和１年６月１日という存在しない日付だったのに、窓口担当者が疑問を抱かなかったのは過失に当たる」と述べた。
　大正天皇の死去で昭和が始まったのは１２月で、昭和元年６月１日という日付は存在しない。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050221-00000859-jij-soci