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2005年02月19日(土) 00時00分

『返済能力確認に30万必要』 融資保証金詐欺 町田で被害相次ぐ 東京新聞

 貸金業者を名乗るダイレクトメール(DM)が届き、融資を申し込むと「返済能力をみるため」などと、保証金名目などで現金をだまし取られる被害が町田市内で相次いでいる。今年に入ってすでに四件の被害届があり、町田署は詐欺事件として捜査している。

 町田市消費生活センターによると、消費者金融や多重債務に関する相談は、昨年四月から今年一月までに三百八十八件。担当者は「最近は融資の審査のためとか、保証金や手数料名目で現金をだまし取られるパターンが増えている」と指摘する。

 都内では昨年、融資保証金詐欺などの認知件数が五十二件あり、被害総額は三千三百万円(警視庁まとめ)に上っている。今月八日にも埼玉・山口両県警が、融資手数料名目で現金をだまし取ったとして、男女八人を詐欺容疑で逮捕した。

 町田署の調べでは、こうした手口のDMは、融資額が数百万−数千万円と大きく、金利も一けた台と低いのが特徴。借り手を信用させるため、「顧問弁護士」とする人物の顔写真を入れたり、虚偽の貸金業登録番号を入れたりするケースもある。

 業者は多重債務者の名簿などを入手してDMを郵送しているとみられ、「ブラックリストから消すため」「消費者金融で借りて」などと現金を送らせるパターンも多い。

 同市内に住む男性のケースでは、昨年暮れ、自宅に貸金業者を名乗るDMが届き「借り入れ一本化 1000万円まで 金利2・4%」などと記載されていた。

 男性が電話すると、業者は「千二百万円まで融資できる。返済能力をみるため三十万円送ってほしい」などと返答。男性が送金後も、業者はさらに「融資するには保証金四十万円が必要」などと現金を送らせた。その後は、理由をつけて融資を先延ばしし、そのまま連絡が取れなくなったという。

 また、同じ業者からDMが届いた女性は「現金書留で三十万円送れば、届いた翌日に融資する」と言われて送金。だが、融資は一向に行われず、現金をだまし取られたことが分かった。

 同署は「この種の手口は、だまされたことに気付くまで時間がかかる。DMを安易に信用しないでほしい」と注意を呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20050219/lcl_____tko_____004.shtml