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2005年02月12日(土) 22時12分

CNNニュース責任者、「ブログ」の追及受け辞任読売新聞

 【ニューヨーク=大塚隆一】米CNNテレビのニュース部門の最高責任者イーソン・ジョーダン氏(44)が11日、突然辞任した。

 イラク駐留の米軍をめぐる発言がきっかけだが、追いつめたのはインターネットのホームページの一種「ブログ」だった。

 米国ではCBSテレビが昨年9月伝えたブッシュ大統領の軍歴疑惑報道がやはりブログの追及から「裏付けなし」と判明し、幹部4人の首が飛んだ。今回も大手メディアはブログに出し抜かれたうえ、幹部の辞任を強いられた。

 火だねになったのは、スイスのダボスで先月27日開かれた世界経済フォーラムの討論会での発言だ。

 内容は公表されておらず詳細は不明だが、米紙によると、ジョーダン氏は、イラクで死亡したジャーナリストの何人かは米軍が狙って殺した、とも受け取れる発言をした。同氏は直後に発言を撤回したとされる。

 しかし、漏れ伝わった発言に反発した人々が「イーソンゲート・コム」(www.easongate.com)と名付けたブログを開設。「命をかけている米兵に根拠のない主張をするのは許せない」として、他の20以上のブログと連携しながら、参加者から得た情報などを持ち寄って同氏を追及した。

 書き込みを見ると、保守的な意見が多いが、批判は民主党陣営の一部からも出始めた。

 一方、大手メディアの多くは様子見をしていた。ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズは初報が辞任のニュースという唐突な報道になった。

 ジョーダン氏はCNNに23年勤め、主に国際報道を担当してきた。辞任の理由については「私の発言をめぐる論争でCNNが不当におとしめられるのを防ぐため」と説明したが、詳細な発言内容は依然として明らかにしていない。

 CBSは疑惑発覚後、なかなか問題を認めず傷口を広げた。ジョーダン氏がいきなり辞任したことについて、ニューヨーク・タイムズ紙は「CNNはこの話をできるだけ早く過去のものにしたかったようだ」と指摘している。

 ◆ブログ=Weblog(ウェブログ)の略称。日記風のホームページで、手軽に開設でき、だれでも書き込みが可能。ブログ間の行き来もでき、情報を一気に集めたり、広めたりできる。人気ブログの読者は1日数十万人規模で、米国の中堅紙並みだ。
(読売新聞) - 2月12日22時12分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050212-00000414-yom-int