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2005年02月10日(木) 03時00分

元専務らに106億円賠償命令 法定外添加物で損害 ダスキン株主代表訴訟産経新聞

 ミスタードーナツが法定外添加物を含む肉まんを販売した事件で、運営会社のダスキン(大阪府吹田市)に損害を与えたとして、株主が芝原修一元専務と菅野誠介元事業本部長に対し、同社に損害を賠償するよう求めた株主代表訴訟の判決が九日、大阪地裁であり、揖斐潔裁判長は、請求通り計約百六億円を支払うよう命じた。
 株主代表訴訟としては大阪地裁が平成十二年、旧大和銀行経営陣に七億七千五百万ドル(当時のレートで約八百三十億円、大阪高裁で和解)の支払いを命じた判決に次ぐ高額の賠償命令。また昨年十二月にはデリバティブ取引失敗をめぐり、ヤクルト元副社長に対して約六十七億円の支払いを命じる判決が東京地裁で出されており(控訴中)、企業経営者側に厳しい判決が相次いだ。
 揖斐裁判長は判決理由で「添加物の混入を知りながら販売を決定、継続した」と取締役としての注意義務違反を認定。売り上げ減に対する営業補償費など計約百五億六千万円に加え、混入を知った外部業者に口止め料として支払った約六千万円も損害と認めた。
 元専務と元事業本部長側は「販売継続とダスキンの費用支出に因果関係はない」と主張したが、揖斐裁判長は「消費者が混入を知れば会社の信用が損なわれ、多額の費用支出を余儀なくされる可能性があり、因果関係はある」などとして退けた。
 ダスキンの話「判決に特にコメントすることはないが、コンプライアンス(法令順守)体制を徹底し、透明性の高い企業体質へと改革を進めたい」
 原告で元ダスキン部長の株主、坂井洋さんの話「判決は当然の結果。しかし、添加物混入の事実を隠蔽(いんぺい)したことで損害が拡大したと考えられ会社ぐるみの問題。他の役員にも責任があるはずだ。会社自身も判決を真摯(しんし)に受け止め、少しでも良くなってほしい」
(産経新聞) - 2月10日3時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000018-san-soci