2005年02月09日(水) 00時00分

振り込め詐欺防げ！ 山東で駐在さんが“顔見せ”講座 （東京新聞）

　山東町の駐在さんが、町内各地を回って、お年寄りに振り込め詐欺の防止講座を開いている。孤独感につけ込む卑劣な犯罪は許さないと、町社会福祉協議会と連携しながら、地道に活動を続けている。　（細川暁子）

　米原署東黒田駐在所の川島卓志警部補（５１）。県内で高齢者を狙った振り込め詐欺が相次いでいることに危機感を募らせ、昨年十一月、同協議会に相談。町内の字ごとにお年寄りが集うサロンで講座を開くことになり、昨年は二カ月で約十五回開催した。

　「駐在さんの顔が見えると安心」と高齢者に好評で、講座は今年も継続。八日は同町北方公民館で開かれ、八十歳以上のお年寄り約二十人が参加した。川島さんは手口などを記したチラシを配布し「これを電話の前に張ってください。電話があっても、絶対に一人で判断しないで」と呼び掛けた。

　県警によると、県内での今年の振り込め詐欺の既遂は今月四日現在で三十六件で、被害総額は三千六百五十万円に上る。米原署管内では先月二十八日、伊吹町内で百六十万円をだまし取ろうとする未遂事件があったが、既遂は昨年七月以来ない。同署では、地域一丸となった啓発活動が効果を上げているとしている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20050209/lcl_____sga_____003.shtml