2005年02月09日(水) 00時00分

振り込め詐欺の相談、倍増の４万２７００件 ヤミ金は４割減に （東京新聞）

　昨年一年間に警視庁本部と警察署に寄せられた生活安全相談のうち、振り込め詐欺の架空請求やアダルトサイト利用料の不当請求などについての相談は、四万二千七百十三件と前年より約二万七百件多く、ほぼ倍増したことが八日、警視庁生活安全総務課のまとめで分かった。

　一方、ヤミ金融や高金利などに関する相談は八千八十七件で、前年より五千五百三十三件少なくほぼ四割の減少。警視庁は「ヤミ金融業者が振り込め詐欺に移った」と指摘。「アダルトサイトの架空請求は一度払うと何度も請求される。絶対に振り込まないで」と注意を呼び掛けている。

　振り込め詐欺などに使われた不正口座は、昨年一年間に四千九百六十四口座を凍結した。警視庁は「口座を凍結しても被害金が引き出された後で、残っていることは少ない」としている。

　相談全体では八万六千四百九十五件で、前年より三割近い約一万九千三百件増えた。二年前のほぼ二倍に上り、うち約三割は東京以外から寄せられた相談だった。全体のほぼ半分は、振り込め詐欺の架空請求やアダルトサイト利用料の不当請求などが占めた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20050209/lcl_____tko_____002.shtml