2005年02月07日(月) 12時44分

ヤミ金の元社長に懲役５年　東京地裁「回復は民事で」（共同通信）

　指定暴力団山口組系五菱会（現在は二代目美尾組）のヤミ金融事件で、不法収益を資金洗浄したとして、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等の隠匿）の罪などに問われたヤミ金融組織の元社長奥野博勝被告（２８）に、東京地裁は７日、懲役５年、罰金５００万円（求刑懲役５年、罰金５００万円、没収約９６００万円、追徴金２９億９０００万円）の判決を言い渡した。
　没収、追徴金を認めなかったことについて飯田喜信裁判長は「組織犯罪処罰法は、被害者による損害賠償請求など民事手続きに、被害回復を委ねている。検察側の求刑は、被害者保護の観点から禁じた犯罪被害財産の没収、追徴に当たる」と述べた。
　その上で飯田裁判長は「隠した犯罪収益は巨額で、共犯者らの専門知識を悪用した過去に類のない悪質な資金洗浄だ」と量刑理由を述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-00000091-kyodo-soci