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2005年02月03日(木) 17時25分

JFE千葉 排水データ改ざん 国の基準違反、01年から毎日新聞

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記者会見の冒頭で、頭を下げて謝罪するJFEスチールの数土文夫社長(左)と、同社の内田繁孝・東日本製鉄所所長(右)=千葉市中央区で3日午前11時、小座野容斉写す    鉄鋼大手のJFEスチールは3日、同社の東日本製鉄所千葉地区(千葉市中央区)で、水質汚濁防止法や公害防止協定で定められた基準を超える汚水を海に排出していながら、千葉県と千葉市への提出報告書を「基準値内」と改ざんしていたと発表した。「海への汚染や付近住民の健康被害はない」と説明しているが、会見した数土文夫社長は「企業倫理の徹底に努めてきたが、このような事態を招き、深くおわびする」と謝罪した。
 同社によると、昨年12月16日、千葉海上保安部から高アルカリ水漏出のい疑いで捜査を受けたため、生産過程で排出される水質の社内調査を実施。その結果、水に含まれるシアン化合物などの基準超過について、水質測定データの記録を基準以内に書き換え、千葉県と千葉市にも報告していたことが同月24日、判明したという。先月28日には千葉県と千葉市による立ち入り調査も受けた。
 改ざんの期間は、01年4月から04年12月に渡り、県、市の報告に1109件の虚偽記載があった。改ざんは、現場の水質管理担当者の判断で行われ、製鉄所幹部に伝わっていなかったという。これ以前にも、この担当者の前任者が改ざんを行っており、組織的関与があったかどうかが今後の焦点になる。数土社長は、社内処分について「まず再発防止に取り組む」と述べるにとどまった。
 生産工程で水質が基準超過になった原因について、同社は「捜査にかかわる」として、明らかにしなかった。【小川直樹】
(毎日新聞) - 2月3日17時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050203-00000016-maip-soci