2005年02月02日(水) 00時00分

中国版『振り込め詐欺』横行 （東京新聞）

　【北京＝白石徹】九日からの春節（旧正月）休暇に向け“民族の大移動”が始まった中国で、旅行者と、その家族を狙う「振り込め詐欺」が横行し、警察は「列車電話詐欺事件」として注意を呼びかけている。

　一日の新華社電によると、犯行グループはまず列車で移動中の旅行者に狙いを付けて接近、携帯と自宅の電話番号を聞き出す。その後旅行者に対して警官などを名乗って携帯の電源を切らせ、この間を利用して家族に連絡。「旅行中に急病になり、治療費が必要だ」などと不安をあおり、銀行口座に金を振り込ませる。この手口の被害が拡大しているという。

　日本の振り込め詐欺との違いは、犯行グループが、旅行者の携帯と自宅の電話番号を調べるという手の込んだ方法を取っている点。中国人はもともと警戒心が強いためのようで、手口が巧妙化し、複雑になっているようだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050202/mng_____kok_____004.shtml