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2005年01月22日(土) 03時02分

NHKの海老沢会長 25日に辞表提出朝日新聞

 NHKの海老沢勝二会長(70)は、25日の経営委員会(石原邦夫委員長)で辞表を提出する意向を固めた。海老沢会長は今月6日の定例記者会見で「05年度の予算、事業計画をまとめた段階で身の処し方を判断する」と述べ、06年7月までの任期途中で辞任を示唆していた。辞任の時期は、国会で予算が成立する予定の3月になる可能性もある。不祥事に絡む任期途中の会長辞任は、91年に国会への虚偽答弁が問題化した島桂次氏以来。

 経営委員会はNHKの最高意思決定機関で会長の任免権をもつ。25日の委員会では、新年度予算案を承認後、海老沢会長から辞表が提出される。後任人事では、現職理事らの名前が浮上しているほかに、財界など外部からの起用もありうる。

 元プロデューサーの制作費不正流用や元職員の受信料着服など一連の不祥事が相次いで発覚し、視聴者からの厳しい批判を受け「公共放送としてのNHKの信頼回復」のためには、自らの辞任で批判をかわすしかないと判断した模様だ。

 今月11、12の両日開かれた経営委員会では、海老沢会長から、一連の不祥事による受信料支払い拒否・保留件数が昨年11月末現在で11万3000件にのぼり、その後も増え続けていることが報告された。「予算案の作成に深刻な影響を及ぼしている」(NHK執行部)という声もある。

 海老沢会長は、予算案が国会に提出された後、衆参の総務委員会での審議の際に、参考人として呼ばれ、一連の不祥事について質疑を受ける見込みだ。

 97年7月、川口幹夫前会長の後任として副会長から会長に就任した海老沢氏は、03年7月から異例の3期目に入っていた。

 会長自身の身の処し方については「05年度予算や事業計画をまとめ改革の道筋をつけ、軌道に乗せた段階で判断する」と会見や経営委員会の場で、今春までには辞任する決意を表明していた。

(01/22 03:01)

http://www.asahi.com/culture/update/0122/001.html