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2005年01月20日(木) 14時43分

カード偽造、飲食店で盗んだカードに入手データ上書き読売新聞

 キャッシュカード偽造グループによる預金引き出し事件で、同グループがゴルフ場利用客のカードから読み取った磁気データを“転写”させていたカードの大半は、東京都内の飲食店などで盗まれたカードだったことが、警視庁と神奈川県警などの合同捜査本部の調べで、20日わかった。

 捜査本部は、偽造グループが別の窃盗グループにカードの調達を依頼していた疑いが強いとみて、両グループの接点を調べている。

 これまでの調べで、主犯格とみられる無職藤原高広容疑者(33)らのグループは、ゴルフ場利用者がロッカーに一時保管していたキャッシュカードを取り出し、磁気データを読み取っていたことがわかっている。グループは、読み取ったデータを別のカードに上書きしたうえで、現金自動預け払い機(ATM)から預金を引き出していた。

 その後の捜査本部の調べで、ATMに残された記録などから、預金引き出しに使われたカードの大半は、都内の飲食店の壁などにかけてある客の背広から財布ごと盗む「ブランコスリ」や、客を装って飲食店に入り、すきをみて店員や客のカバンを持ち去る「置き引き」などの手口で盗まれ、被害者から被害届が出されていたことがわかった。

 被害者は、飲食店の支払いなどの際に財布やカバンがないことに気付き、すぐに金融機関に使用停止の措置を取るため、預金が引き出されることはほとんどなかったという。

 一方、偽造グループのメンバーの1人で、窃盗容疑などで逮捕された神奈川県小田原市中曽根、無職石田正容疑者(34)が、捜査本部の調べに対し、「昨年11月ごろからグループに加わった。(藤原容疑者から犯行の報酬として)1日につき2万円とゴルフ代をもらっていた」などと供述していることがわかった。石田容疑者は、ゴルフ場のクラブハウスのトイレに隠れて、別のメンバーがロッカーから取り出したカードのデータを、専用の機械を使って読み取る役だったという。
(読売新聞) - 1月20日14時43分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000205-yom-soci