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2005年01月19日(水) 12時18分

銀行カード「スキミング」 容疑の男7人逮捕朝日新聞

 磁気データを読み取る「スキミング」と呼ばれる手口で銀行のキャッシュカードを偽造、現金自動出入機(ATM)から預金を引き出したとして、警視庁などの合同捜査本部は日本人と中国人の男9人について支払い用カード電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで逮捕状を取り、うち7人を19日午前、逮捕した。スキミングによるキャッシュカード偽造団の摘発は全国初。同庁は、男らがゴルフ場などでカードのデータを盗み取り、被害は150件、総額3億円強に上るとみて調べている。ゴルフ場関係者らからも事情を聴いている。

 これまでの調べでは、男らは昨年初め、関東地方のゴルフ場で、東京都江戸川区の50代の男性会社役員が貴重品ロッカーに預けた都市銀行のキャッシュカードを盗み、「スキマー」と呼ばれる装置で読み取った磁気データをもとにカードを偽造。同年3月1日、港区内のコンビニエンスストアのATMから男性の預金200万円を引き出すなど、3人から計数百万円を盗むなどした疑いが持たれている。

 会社役員の口座からは同年2月〜3月、100回以上にわたり計約3000万円が不正に引き出されていたという。

 男らは、貴重品ロッカーの暗証番号をキャッシュカードのものと同じにするケースが多かったことに目をつけ、犯行を重ねていたとみられる。男らはロッカー近くに小型の無線カメラを設置。離れた場所で画像を見てロッカーを開け、カードの磁気データを読み取った後、カードを戻して被害者に気づかれないようにしていたとみられる。

 偽造団は暴力団組員や中国人ら十数人で構成。カードの偽造や現金の引き出しなどの役割分担をして、関東地方のゴルフ場を中心に犯行を重ねていたとみられる。合同捜査本部は、ゴルフ場の関係者が関与していた可能性があるとみて調べている。(01/19 12:04)

http://www.asahi.com/national/update/0119/011.html