2005年01月18日(火) 00時00分

出題内容ネットで示唆 センター試験　開始前に書き込み （東京新聞）

　十五、十六日に実施された大学入試センター試験をめぐり、インターネットの掲示板「２ちゃんねる」に、英語と国語の試験問題を示唆するとも受け取れる内容が試験開始前に書き込まれていたことが十八日、分かった。大学入試センターは調査の結果、「問題の漏えいはあり得ず、偶然としか考えられない」と同日までに文部科学省に報告した。

　掲示板にはまず、十五日午前一時ごろに「パットの弟のケヴィンです」と書き込まれた。約八時間半後の午前九時半に試験が始まった「英語」の第六問に「ケヴィン」を主人公とする長文が出題された。

　続いて十六日午前一時ごろ、英語の問題流出疑惑を論じるコーナーに「小説は遠藤周作です」と書き込まれた。約八時間半後の十六日午前九時半に始まった「国語１・国語２」の第二問で遠藤周作さんの小説「肉親再会」が出題された。

　書き込みを確認したセンターは「試験問題は厳重に管理しており、試験は公正に行われた」としている。

　◇メモ　２ちゃんねる

　インターネット上で匿名で意見を書き込むことができる国内最大級の掲示板サイト。一般ニュース、国際情勢から食文化まで幅広い話題が対象になっている。一つのテーマについて、知らない人同士が議論したり、情報交換したりできる。匿名で自由な意見を言えることが最大の特徴だが、悪口や中傷などが書き込まれたり、少年事件の容疑者名が掲載されるなど、トラブルになることもある。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050118/eve_____sya_____004.shtml