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中国・上海市の企業を監督する同市工商行政管理局は、「佐川急便」の商標を無断で使用して宅配業務を行った市内の業者数社について、商標権の侵害を認めて差し押さえなどの摘発に踏み切った。佐川急便（本社・京都市）が明らかにした。同社はほかにも上海だけで計約１０社の「ニセ佐川」を告発しており、同局は今後も摘発を進めると見られる。
佐川急便は０３年から上海、北京を中心に宅配便業務を開始。その後、「佐川」「佐川急便」と書かれた別業者のパンフレットや広告などが出回り始めたという。苦情など同社の業務への支障も出てきたため、同社は昨年末に告発に踏み切った。ビジネスが急拡大している上海など大都市では宅配便への需要も高まっており、同社は「適正に業務を拡大させる上でも、当局と連携しニセ業者への対策を今後も強化していく」と話している。
(01/11 16:42)