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2005年01月08日(土) 00時00分

痛風薬「ベンズブロマロン」 緊急情報後も服用6人死亡 中日新聞

 痛風治療薬「ベンズブロマロン」(商品名ユリノームなど)について、旧厚生省が緊急安全性情報を出した二〇〇〇年二月以降にも、服用者六人が副作用とみられる肝障害を起こして死亡していたことが八日、分かった。厚生労働省は使用上の注意をあらためて徹底するよう、製薬会社に通知した。

 ベンズブロマロンについては、一九九七年から二〇〇〇年にかけ、服用者の六人が劇症肝炎などで死亡。旧厚生省は緊急安全性情報で、投与から六カ月間の定期的な肝機能検査の実施や、肝障害のある患者への投与禁止を添付文書に明記するよう、製薬会社に指示した。

 厚労省などによると、二〇〇〇年二月以降に死亡した六人は、四十代から八十代までの男女三人ずつ。いずれもベンズブロマロンを継続して服用し、二人が劇症肝炎を発症、残る四人も重傷の肝障害を起こした。

 このうち一人はC型肝炎の感染者で、ほかの一人は検査で肝機能に異常値が出てからも服用を続けていたという。

 最大手の鳥居薬品(東京都中央区)は「医療関係者や患者向けに文書を配布したほか、専門誌に広告を出すなど、注意喚起を徹底してきた」としている。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050108/eve_____sya_____011.shtml