2005年01月04日(火) 00時00分

『東電です』点検装い窃盗 類似事件関東で昨年５０件 （東京新聞）

　東京都大田区のお年寄り宅に昨年十二月中旬、東京電力の作業員を装った二人組の男が上がり込み、室内のブレーカーの点検などをするふりをして現金約五十万円を盗んでいたことが分かった。警視庁によると、似たような窃盗事件が昨年、都内で十七件発生。関東地方全体では約五十件起きており、東電などは注意を呼び掛けている。

　警視庁池上署の調べでは、十二月十九日夕、東電の作業員を装った二人組の男が大田区久が原の七十代の女性宅を訪れ、電力計の検針やブレーカーの点検をするとうそを言って上がり込んだ。二人はブレーカーや電気配線を調べるふりをして室内を物色。女性がベッドの下に保管していた現金約五十万円を盗んだ。

　調べでは、二人はともに作業着姿で三十−四十歳くらい。一人は身長約一メートル九〇、もう一人は同約一メートル六〇。身分証などは提示しなかった。

　神奈川県警によると、同県内でも昨年一年間で同様の事件が二十七件起きた。東電によると、関東地方では昨年、東電関係者を装った窃盗や詐欺事件が約百五十件発生し、このうち約三分の一が窃盗事件だった。

　東電は「事前の通知もなく訪問し、検査や修理をすることはない。東電関係者は勤務証を携帯しているのでその場で確認してほしい」と注意を呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050104/mng_____sya_____010.shtml