2004年12月29日(水) 00時00分

振り込め詐欺　２００万被害 ひたちなか （東京新聞）

　二十八日午後零時二十分ごろ、ひたちなか市の店員女性（４９）から「振り込め詐欺で現金二百万円をだまし取られた」と一一〇番通報があった。

　ひたちなか西署の調べでは、同日午前十時半ごろ、女性方に「お母さん、私だけど大変なことしちゃった。人をひいちゃった」と女の泣き声で電話があった。

　警察官を名乗る男が電話を代わり「娘さんが高速のサービスエリア内で人身事故を起こし、相手は重体です。亡くなった場合、弁護士を立てなければなりません」。さらに弁護士を名乗る男が「娘さんは拘束されました。保釈するのに二百万円を郵便局から振り込んでください。相手が亡くなってからでは保釈ができなくなるので、大至急用意してください」と要求した。

　女性は派遣会社に勤める長女（２６）が事故を起こしたと思い込んで、市内の郵便局から指定された口座に現金二百万円を振り込んだ。その後、長女と連絡が取れ、だまされたことに気づいたという。

　同署は「警察では、示談を勧めたり、示談の仲介をすることはありません」と注意を呼びかけている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20041229/lcl_____ibg_____003.shtml