悪のニュース記事

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2004年12月29日(水) 17時45分

[肥後六花]ワイド 化かし合い /熊本毎日新聞

 「借り逃げっていうのが最近多くてね、赤字なんですよ」。秋口、地場では大手の貸金業者社長氏が身を乗り出すようにして言った。
 氏の説明によると、金を貸した直後に、借り手が自己破産を裁判所に申し立て、業者に届くのは弁護士からの通知書1枚きり。借り手からは謝罪の言葉も聞こえないという。
 「こちらは人助けと思って貸しとるんですよ。こういうのはやっぱり腹が立ちますよ」。なるほど、取材中のほんのわずかな時間に、社員が次々と「貸し倒れ」を意味する通知書を社長の机の上に積み上げていった。1日で100万円に上る日もあるという。
 氏は「貸金業というのは、客から利息を取ってなお、ありがたがられる仕事」との哲学を持つ。ところが、違法高金利・悪質回収が特徴のヤミ金融などが数年前から暴走し、一般の貸金業者も同一視されて仕事がしづらくなったといわれる。借り手との信頼関係が崩れつつあるというのだ。
 債務者と債権者の間に信頼関係があるのかは疑問だが、なるほどとも思う。ヤミ金融から派生し、架空請求や、「オレオレ詐欺」改め「振り込め詐欺」など、完全な詐欺師が今年、世に横行した。しからば、プロの貸金業者が債務者にだまされる時代であってもおかしくない。世は化かし合いか。

12月29日朝刊 
(毎日新聞) - 12月29日17時45分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041229-00000185-mailo-l43