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2004年12月24日(金) 09時18分

モバイル広告入門japan.internet.com

●会員獲得ルートの4割がモバイル広告!

守秘義務のため社名は明かせないのだが、とある著名な会員情報サービス企業がある。誰でも知っているリアルの大企業なのだが、その会員獲得ルートを分析すると、その会社は「モバイル企業」であるとも言えるのだ。

従来は主流であったチラシや雑誌広告からの会員獲得は今や約2割にすぎない。残り8割の半々を PC のネット広告とモバイル広告が占めているのだ。不動産、金融、自動車など顧客単価の高い業界では同様の動きが始まっている。

これらの事例からもわかるように、企業はモバイル広告を真剣に検討すべき時期に来ていると言えるだろう。

●スキマ時間をとらえるモバイル広告

なぜモバイル広告なのか。答えは簡単。「効果が高いから」だ。

PC のバナー広告やメール5行広告ではクリック率0.1%といった水準が普通だが、モバイル広告では数パーセントのクリック率も珍しくない。

ではなぜモバイル広告は効果が高いのだろうか。まずは媒体としての新しさがあげられる。PC インターネットでも言えることだが、新しいカテゴリーの広告は目新しさが原因で効果が高い傾向にある。ただし、これは一時的な現象に過ぎず、これだけでモバイル広告の実力を評価するのは適切ではない。

モバイル広告の特徴はなんといってもスキマ時間に入り込めることである。同じインターネットでも、PC の場合はその利用シーンが仕事であったり勉強であったりし、多忙な時間帯にバッティングしてしまう。よっぽど興味関心にマッチした広告でないかぎりクリックしてじっくり内容を検討してもらえないのは想像に難くない。

ところがモバイルの利用シーンはどうだろうか。電車の待ち時間であったり、喫茶店でぼーっとしていたり、人を待つ間の暇つぶしであったりする。この時間帯に目に触れた広告は、わずかな関心レベルであっても丁寧に閲覧される可能性が高いのだ。

●失敗しないためのモバイル広告使い分け

モバイル広告には様々なものがあるが、その分類方法は2種類ある。

まずはサイトかメールかの分類だ。サイト広告には画像を使ったバナー広告と、文字だけのテキスト広告がある。メール広告にはメールマガジンの一部に広告を挿入するタイプと、メール1通そのものが広告となるオプトインメール広告がある。

一般論としては、サイト広告はそれが目にとまることによるブランディング効果が高く、メール広告は具体的な資料請求やメルマガ会員獲得などに効果的である。

もう1つの分類方法は広告料金の算定方法(単価の基準)であり、実はこちらのほうが費用対効果を最大化するには重要とも言える。

まずはサイト広告が1回閲覧されたりメールが1通届くことが料金算定の基準になる、PV(ページビュー)・送信数課金タイプ。次にサイトやメール上の URL がクリックされる数が料金算定の基準になる、クリック課金タイプ。そして最後が、モバイル広告から誘導した資料請求や会員登録などの数が料金算定の基準になる、成果報酬課金タイプである。

これら3タイプのモバイル広告をバランス良く配分することで、「300万円広告に使ったのに売り上げは1万円」、といった悲劇を避けることができるのである。詳しくはネット広告代理店に問い合わせてみるといいだろう。



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(japan.internet.com) - 12月24日9時18分更新

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