2004年12月24日(金) 22時28分

捜査情報流出問題で巡査ら２人処分　京都府警監察官室が発表（京都新聞）

　下鴨署の交番勤務の巡査(29)が公務で使っていた私物のパソコンから、捜査関係書類がインターネットに流出した問題で、京都府警監察官室は２４日、巡査を信用失墜行為で本部長訓戒とし、上司の警部補(57)も監督責任で所属長注意処分としたと発表した。
　巡査は府警の調べに対し、書類が流出した際にファイル共有ソフト「ｗｉｎｎｙ」を家庭内の別のパソコンで利用していたことを認め、「写真加工するソフトを取り込んだ」と説明。しかし、ウイルス感染の疑いがあるとみた巡査は流出発覚後にｗｉｎｎｙそのものをパソコンから削除したため証拠物がなく、府警は事件化を見送った。
　府警によると、巡査は公務で使う個人所有のノートパソコンを、内規に反して無断で自宅に持ち帰った。このパソコンには、１１人の氏名や生年月日、住所などが記された捜査報告書や指名手配書などの書類のデータが保存されていた。このノートパソコンを自宅の他のパソコンとＬＡＮで結び、インターネットに接続したところ情報が流出。ウイルス感染の可能性が高いが原因を特定できなかったという。
　大久保隆昭・首席監察官は「今後は個人情報の適正な管理をさらに徹底し、セキュリティ対策に万全を期したい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041224-00000046-kyt-l26