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2004年12月21日(火) 21時52分

米アイオワ州でスパム業者に約10億ドルの損害賠償支払い命令MYCOM PC WEB

アイオワ州の連邦地裁で、大量のスパムメールを送信していた3社に対して、被害を被ったインターネットサービスプロバイダー(ISP)に10億ドル以上の損害賠償支払いを命じる判決が言い渡された。スパム業者に対する罰金では過去最高額となる。

原告は、アイオワ州クリントンでCIS Internet ServicesというISPを経営しているRobert Kramer氏。同地域の約5000人にEメールサービスを提供している。2000年中頃、1日に1000万通を超えるスパムメールが送られたことで、毎日のようにメールサーバの修復作業が必要になったという。アイオワ州では、継続的に被害を与えるスパムメール1通あたりに10ドルの賠償金を請求する権利が州法で認められており、Kramer氏は2003年10月に約300のスパム業者を相手にした訴訟にふみ切った。

同州連邦地裁のCharles R. Wolle判事は、フロリダ州を拠点とするCash Link SystemsとTEI Marketing Groupに、それぞれ3億6000万ドルと14万ドル、アリゾナ州を拠点とするAMP Dollar Savingsに7億2000万ドルを支払うように命じた。

ただし、これらのスパム業者から提訴に対する応答はなく、裁判は被告人も弁護人もいない欠席裁判となったため、損害賠償支払いが実現するかは不透明な状態。Kramer氏は、今後もほかのスパム業者を対象とした訴訟を継続するとしている。

Wolle判事は、判決の中で、CD-ROMで販売されているBulk Mailing 4Dummiesのようなスパム送信の方法を説く製品の流通が、Kramer氏のケースを含めてスパム送信の増加を後押ししていると指摘。今後、スパム訴訟の範囲がさらに広がる可能性を残した。

(Yoichi Yamashita)

Microsoft、アダルトスパム送信者を一斉提訴
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/03/005.html

スパム送信で実刑の可能性、スパム対策法案がオハイオ州議会を通過
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/02/101.html

スパムに懲役罰金刑のCAN-SPAM法も効果なし? またまた迷惑メールは増加中
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/05/004.html

スパムに乗せられ買ってしまうユーザーも多いと判明 - 海賊行為の危険も
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/13/005.html

2004年下半期にフィッシングメール急増、スパム・ウイルスも減らず
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/07/101.html

(MYCOM PC WEB) - 12月21日21時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041222-00000093-myc-sci