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2004年12月20日(月) 09時46分

NHK海老沢会長、特番2時間15分辞任拒否日刊スポーツ

 NHK海老沢勝二会長(70)が19日、一連の不祥事で失った信頼を回復するための特集番組「NHKに言いたい」に生出演し、当面は辞任する考えがないことを表明した。2時間15分にわたり、ジャーナリスト鳥越俊太郎氏(64)ら有識者や視聴者から「最悪の決断をしている」「辞任すべきだ」と集中砲火を浴び“つるし上げ”状態だったが「改革を軌道に乗せてから、身の処し方を決断したい」と即時辞任を突っぱねた。
 「ミスターNHK」の顔色が変わった。視聴者に説明責任を果たすために、トップが2時間余りも生出演する異例の番組。スタジオ入りした海老沢会長は心境を問われると「淡々と臨みます。この顔を見れば分かるでしょ」と余裕の表情を浮かべていた。冒頭では真正面を見据えながら「おわびします」と話し、深々と頭を下げた。鳥越氏ら有識者との討論も当初は冷静な姿勢を保っていた。だが徐々に番組はつるし上げ状態に。視線は落ち、目は充血。涙目もみせた。
 画面下には視聴者の声が流されたが、大半は会長辞任を迫る内容。出席者からも「まず責任を取るべき」「不祥事を起こした体制で改革はできない」などの厳しい意見が噴出した。
 9月の衆院参考人招致を生中継しなかったことを鳥越氏から追及されると、海老沢会長は「私の判断で生中継しなかった」と初めて明らかにし「分かりやすくまとめて視聴者に提示すべきと思った」などと言い訳した。すると、出席者が一斉に反発。「最悪の決断だった」「なにをかいわんや」などと糾弾され、海老沢会長も「今になれば(生中継を)やっておけば良かった」と後悔を口にした。
 それでも、即時辞任については最後まで突っぱねた。進退については「恋恋としているわけではない」としたが「改革の道筋を付けることが緊急の課題。改革を軌道に乗せた時点で身の処し方を判断したい」。番組後に任期満了前の辞任の可能性について問われると「あります」「駄目であれば潔く辞める」と話したが、視聴者が納得したかとの問いには「難しい。1回では…」と言葉を濁した。改革の道筋をつけて責任を取る考えを初めて示した形だが、国民との認識の差はあまりに大きい。内容も改革案などに具体性を欠き、国民を納得させるものとはほど遠かった。
(日刊スポーツ) - 12月20日9時46分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000030-nks-ent