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居酒屋「魚民」と「和民」のそれぞれの経営会社が、ともに各店舗に出している赤地に白抜きの看板をめぐって争った訴訟が１７日、東京地裁で和解した。「魚民」が看板の使用を中止する義務はないことを「和民」側が認める内容。よく似た二つの看板が、今後も併存することで決着した。
この問題では、まず「和民」を経営する「ワタミフードサービス」が「魚民」を経営する「モンテローザ」に対し、「赤地に白抜きの看板を使うな」と警告書を送付。これに対し、モンテローザは昨年１２月、「信用を害された」として、ワタミ社を相手に、看板を使用する権利が存在することの確認と３０００万円の損害賠償を求める訴えを起こしていた。
モンテローザ側によると、ワタミ社から和解の提案があった。看板を使用できる権利が確認され、賠償請求を取り下げて和解に応じた。和解条項には「相手方を誹謗（ひぼう）中傷しないことを相互に約す」との項目もある。
ワタミ社は「今後は看板にこだわらず、オリジナル性を追求していく」との談話を出した。
(12/17 13:56)