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2004年12月13日(月) 14時06分

「死刑でも構わない」と被告 中洲連続保険金殺人初公判朝日新聞

 保険金目的で元夫2人を殺したなどとして殺人罪などに問われた福岡・中洲の元スナック経営高橋裕子被告(49)=福岡市中央区赤坂2丁目=の初公判が13日、福岡地裁(川口宰護(しょうご)裁判長)で開かれた。高橋被告は、94年の野本雄司さん(当時34)殺害と、00年の高橋隆之さん(当時54)殺害について「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めたが、弁護人は認否を留保した。高橋被告は「死刑になっても構いません。罪を償います」と述べた。

 弁護人は初公判では「証拠の検討が十分にできていない」として殺人罪の認否は行わない方針だった。弁護人によると、川口裁判長が1件目の殺人罪について聞いたことへの罪状認否だったため、1件目は認否を終えたことになり、2件目は正式な認否が改めて行われることになるという。

 一方、野本さんに対して共犯の殺人罪に問われた会社員井手健一被告(33)=神戸市垂水区向陽2丁目=は認否を留保した。元夫2人に対する殺人罪の冒頭陳述は次回以降に予定されている。

 高橋被告は、客2人から386万円を脅し取ったとされる恐喝罪についても起訴事実を認めた。

 高橋被告は2人の殺害で保険金など計約2億4000万円を得たとされる。野本さんの死亡後に得た保険金1億6000万円については県警が詐欺容疑で捜査したが、時効(7年)で立件されなかった。隆之さんの保険金計2740万円を郵便局などからだまし取ったとされる事件では、検察が詐欺罪などで追起訴する方針。

 検察側はこの日の恐喝罪の冒頭陳述で「無計画な借金などで生活が苦しくなった」と指摘。恐喝罪の共犯とされた元会社員(48)=一審懲役2年執行猶予3年=の冒頭陳述では「95年後半から自分のスナックに来た大手企業の客を狙い、金銭目的で同時並行的に肉体関係を結び、金銭を得ていた」としていた。

 恐喝罪の起訴状によると、高橋被告は元会社員と共謀し、99年10月、高橋被告と交際していた男性を脅して180万円を取った。さらに高橋被告はこの男性ら2人から01〜03年、計206万円を脅し取ったとされる。(12/13 14:05)

http://www.asahi.com/national/update/1213/006.html?ref=rss