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2004年12月10日(金) 00時00分

フィブリノゲン公表/県内44医療機関に納入朝日新聞・

  「フィブリノゲン」が納入された県内の医療機関は44カ所だった。C型肝炎の感染者率は都道府県別で最も高く、この血液製剤を感染源に、薬害被害が広がった可能性が指摘されている。「病気の原因が国や製薬会社にあるかもしれない。早急に検査して確かめて欲しい」。厚労省が病院名を公表した9日、C型肝炎訴訟の弁護団と原告男性が佐賀市で記者会見し、呼びかけた。

  「公表で多くの患者が治療を受けられるようになって欲しい」

  九州・沖縄・山口の患者らが国と製薬企業などに損害賠償を求めている訴訟の原告の一人、小林邦丘さん(32)=福岡県福間町=は、県弁護士会館での記者会見で、そう訴えた。

  7年前に献血した際、C型肝炎に感染していることが分かった。医師にカルテ開示を求めると、12歳の時、骨髄の病気の治療でフィブリノゲンを投与されていた。体の痛みはないが、ガンの発症も不安だ。

  「誰に怒りを向ければ良いか分からない」

  厚労省によると、03年度に県内でC型肝炎ウイルス検査を受けた2624人のうち、感染の可能性が極めて高い人は67人。感染者率2・6%は全国一高い。

  フィブリノゲンが原因の可能性も考えられるため、会見に同席した弁護団は「佐賀の人も検査し、訴訟に参加して欲しい」と呼びかけた。03年4月から福岡地裁で計19人の原告が提訴を行い、追加提訴も準備している。

  提訴には、フィブリノゲン投与の証明が必要だが、公表された県内44の医療機関のうち、ほとんどが「納入記録やカルテが残っていない」としている。

  古賀克重弁護士は「調べると、実はカルテを持っているところが(他県では)あった。病院も被害者だが、真相解明のため協力して欲しい」と話している。

  弁護団は日祝日を除く午前9時〜午後6時、無料電話相談をしている。番号は092・735・1193、092・725・1195。

(12/10)

http://mytown.asahi.com/saga/news02.asp?kiji=2924