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2004年12月10日(金) 00時00分

フィブリノゲン納入の可能性病院を公表朝日新聞・

県内は55医療機関に 県など相談窓口設置

 厚生労働省が9日、C型肝炎の感染源になった恐れのある血液製剤「フィブリノゲン」を納入した可能性があるとされる県内55医療機関(廃院7カ所含む)を公表した。県の健康福祉センターや患者団体が、投与された可能性のある人らへ向けた相談窓口を設けているほか、投与の有無の問い合わせに答えられる病院もある。

 C型肝炎は全身の倦怠(けんたい)感、食欲不振、吐き気などを発症し、慢性化すると肝硬変や肝臓がんになる危険がある。同製剤の投与や輸血などで感染が広がったとされる。県薬事衛生課によると、県内の感染者は推計で3千〜5千人。同製剤による患者数としては把握していないという。

 県は、肝炎相談やC型肝炎感染の有無を検査する窓口を県内各地の健康福祉センター(保健所)などで受け付けている。電話相談は、平日の午前8時半〜午後5時で、面接相談と検査は事前に予約が必要となる。検査の基本的な費用は1270円。県は検査受診を勧めるリーフレット3千部をつくり、各市町村の公共施設などに置く予定。同課は「無症状の人もいるので、投与の可能性のある人は、ぜひ受診してほしい」としている。

 C型肝炎の患者らでつくる出雲市の「いずも肝臓友の会」(0853−22−4707)でも相談に応じている。同会は肝炎の治療法の学習や同製剤による薬害肝炎訴訟の署名活動などに取り組んでおり、上野永一会長(74)は「県内でも肝炎で困っている人が多いはず。一緒に学んで関心を高めたい」と話している。

 病院側は、カルテの数が多い場合や古いカルテを廃棄したところもあり、病院側で投与患者を探すことは困難という。しかし、カルテを保存している病院の中には、名前を申し出て問い合わせをすれば、調べるところもある。県立中央病院(出雲市)や松江赤十字病院(松江市)は、問い合わせに対し、カルテを調べて担当医らから説明する方針。同病院は「気になる人は投与の事実確認のためにも連絡を」と呼びかけている。(12/10)

http://mytown.asahi.com/shimane/news02.asp?kiji=4784