悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年12月06日(月) 20時58分

年金納付状況カード、269人分紛失・盗難 大阪、埼玉朝日新聞

 大阪と埼玉の社会保険事務局で、国民年金未納者の個人情報が載った「国民年金納付状況カード」計269人分を盗まれたり、なくしたりしたにもかかわらず、公表しないで、未納者本人への説明や謝罪もしていなかったことが6日、わかった。カードには名前、生年月日、住所、電話番号、過去2年間の納付状況などが記されている。

 大阪社会保険事務局によると、天満社会保険事務所(大阪市北区)の年金徴収にあたる国民年金推進員が03年12月、タクシーで帰宅途中にかばんを置き忘れて78人分のカードを紛失。02年11月には、今里社会保険事務所(同市東成区)の推進員が自転車で帰宅途中の同市生野区内で、151人分のカードが入ったかばんをひったくられた。

 同事務局は、説明や謝罪をしなかった理由について「不要な心配を与えないため」と説明。盗まれたカードのうち62枚は1年後、生野区内の資材置き場に捨てられているのが発見されたが、それ以外は見つかっていないという。同事務局は「本人を訪ねて説明や謝罪をするかどうか検討する」としている。

 埼玉社会保険事務局管内の春日部社会保険事務所(春日部市)でも02年8月、推進員が40人分のカードの入ったかばんをひったくられた。8人分は見つかったが、残りは発見できておらず、同事務局は「対応はこれから考えたい」としている。

 社会保険庁によると、04年2月以降は個人情報が流出した場合には公表、職員や推進員が未納者宅を訪問し、説明や謝罪をすることにした。

(12/06 20:58)

http://www.asahi.com/national/update/1206/035.html