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2004年12月06日(月) 02時50分

暖冬にひと息・ため息 地震被災地には“恵み”/暖房器具、コートは不振産経新聞

 首都圏で十二月としては初めての夏日(二五度以上)を記録したが、これまでずっと続いている暖かい冬は、いろいろなところに影響を及ぼし始めている。
≪冬物苦戦≫
 東京・池袋の「東武百貨店」では、紳士服の冬物スーツやウールのコートの売れ行きが、このところの暖かさで鈍化。別のデパートでも女性用のロングコートや厚手のニットなどは例年に比べて不調が続く。「冬は冬らしく寒くなってもらわないと商売に響く」と広報担当者。
 東京・秋葉原の大手家電量販店では、暖房器具の売り上げが不振だ。気温が下がればストーブやファンヒーターが売れ筋になるが今年は客足が鈍い。「年が明けて寒さが戻っても商戦は終わりの時期」と担当者は暖冬にやきもきする。
 一方で、東京・銀座の「松坂屋銀座店」では、十一月の生ジュースとアイスクリーム売り場の売り上げが例年比二割増の勢い。東京都中央区のデパート「プランタン銀座」でも、地下一階にあるソフトクリーム店が盛況という。
≪行楽地≫
 栃木県塩原町のスキー場「ハンターマウンテン塩原」は三日に上級者向けゲレンデで営業を始めた。しかしこの日、三〇メートル近い強風のため午前十一時に閉鎖。初滑りを楽しもうと待機していた約三百人のスキーヤーやスノーボーダーは泣く泣く家路に就いた。
 同スキー場の江原卓哉営業部長(50)は「前日は七百人近く来ていただいた。今日も初めての日曜日に期待していたが」と嘆く。
 山形市の蔵王温泉スキー場は四日オープン予定だったが安全祈願祭を行っただけ。岩手県の安比高原スキー場も四日のオープンを延期。山頂付近には十センチ程度の積雪があったが、四日夜からの雨で消えてしまった。
 一方、東京都台東区の上野動物園は親子連れの入園者らでにぎわい、「通常の十二月の日曜日に比べかなり混雑」(広報)。同園では中国の山間部に生息し暑さに弱いパンダの体調を気遣い、夏季と同様に屋外に出さず、エアコンのきいた室内で過ごさせた。
≪「雪は待って」≫
 新潟県中越地震の被災地にとっては“恵み”の暖冬。豪雪地帯で知られる十日町市の五日の最低気温は八・四度で十月下旬並み。今月は三日を除いて軒並み平年の一・三度を大きく上回る十一月上旬並みの暖かさが続いており、平年なら十一月中旬の初雪も「今月中旬以降にずれ込む」(新潟地方気象台)見通しだ。
 自宅近くで避難所生活を続ける同市中条の主婦、波形栄子さん(61)は「例年なら雪下ろししている時期。家の土台や屋根が壊れたままなので、しばらく雪は待ってほしい」と話した。
(産経新聞) - 12月6日2時50分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041206-00000010-san-bus_all