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携帯電話を１度だけ鳴らして着信記録に残った電話番号にかけ直させる「ワン切り」をしていたとして、山形県警生活保安課などは２日、有線電気通信法違反容疑で東京都渋谷区内の有料アダルトサイト提供業者ら数人の逮捕状を取った。
３日にも逮捕する方針。ワン切りを規制した２００２年１２月の同法改正以来、同法でのワン切り業者摘発は全国初という。
調べによると、業者は今年秋ごろ、渋谷区内の事務所でパソコンと電話回線を連動させた装置を使い、全国の不特定多数の携帯電話に、１日に数十万件のワン切りの電話をかけた疑い。業者は、着信記録を見て電話をかけてきた人に有料サイトの広告を流し、登録者から情報料を得ていたとみられる。業者はインターネット経由で発信し、山形市周辺の市外局番「０２３」で始まる電話番号を着信記録に残したため、ワン切りとは思わずにかけ直す人もいたという。
ワン切りは２００１年秋ごろから社会問題となり、携帯電話会社に苦情や相談が相次いだ。このため、改正法では、営業目的の業者が〈１〉同意を得ていない相手に自動装置を用いて電話をかける〈２〉通話を目的とせずに電話番号を受信させる——などの条件を満たす行為を違法とした。違反業者には１年以下の懲役または、１００万円以下の罰金。