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2004年11月30日(火) 07時28分

脱法ドラッグ店急増 若者への広がり懸念 仙台河北新報

 覚せい剤に似た興奮作用がある「脱法ドラッグ」を売る店が仙台市内で増えている。国の実態調査が追いつかず、規制法が整備されていないため、堂々と売られている。常用すると「3年ぐらいで体への悪影響が出てくる」(宮城県薬務課)といい、乱用の広がりに懸念が強まっている。

 JR仙台駅近くの店では、店先の電光掲示板で「セクシードラッグ」と宣伝し、女性下着と一緒に脱法ドラッグを売っている。男性店員は「売り上げの半分は脱法ドラッグ。若者から中年まで買っていく」と明かす。

 駅前で若者に話を聞いてみると、すぐに「同級生が好奇心から使い、7時間倒れたままだった」(高校3年男子)との証言が返ってきた。乱用の広がりがうかがえる。

 仙台では8年前、青葉区国分町とその周辺で売られ始めた。ここ2年ほどで仙台駅前などにも広がり、市内の販売店は10店近くに増えた。「大型店でも売られている」(脱法ドラッグ店)といい、野放し状態だ。

 国分町近くの店では、「RUSH」「BOLT」といった商標の液体入り小瓶を20種以上売っている。鼻から吸い入れる吸入系薬物で、価格は1800円から5000円近く。厚生労働省と東京都は「非常に危険」として、業者に対し輸入販売などの禁止を指導しているが、堂々と売られている。

 脱法ドラッグをめぐっては6年前、東京で女性が中毒死する事故が起きている。厚労省は「麻薬」指定の作業を進めているが、化学構造をちょっと変えて逃れるすべもあり、有効な規制手段を見いだせていない。

 宮城県も本年度、薬物乱用防止戦略を策定して独自の対策を練り始めたが、作業は緒についたばかり。これまでも買い取り調査を実施し、成分分析で国の規制物質が見つかれば業者に回収を指導しているが、「すべて買い取れるわけではないし、新商品が次々と出てきて追いつかない」(薬務課)という。

 共同生活を通し薬物依存者の更生を図っている「仙台ダルク」の飯室勉代表は「脱法ドラッグ依存症の相談はまだ少ないが、潜伏期間は3年といわれ、今後増えていくだろう」と危ぐしている。

[脱法ドラッグ]植物由来のガラナ、ガバガバなど健康食品の一種で、ハイな気分となるものが「エクスタシー」と呼ばれ、最も有名。市販のガスを吸って酸欠による酩酊(めいてい)を楽しむ「ガスパン」なども含めると、種類は把握できないほど多い。死者も出た「マジカルマッシュルーム」も当初、脱法ドラッグとして乱用されたが、その後規制対象に入った。厚労省は禁止薬物発見のため買い取り検査を続けているが、今のところ有効な規制手段はない。東京都は来年度、脱法ドラッグに広く含まれる成分を含有した薬物を乱用者に販売する行為を条例で禁止する新手の規制を導入する。

http://www.kahoku.co.jp/news/2004/11/20041130t13043.htm