2004年11月30日(火) 14時33分
ネット取引で株価操作 監視委、個人投資家告発（共同通信）
証券取引等監視委員会は３０日、インターネットを利用した株取引で不正に株価をつり上げたとして、証券取引法違反（相場操縦）の疑いで北海道釧路市の古川浩勝会社員（４３）を釧路地検に告発した。
古川会社員は、低コストのネット取引で株売買を１日の間に何度も繰り返すデイトレーダーと呼ばれる個人投資家。ネット取引による株価操縦が摘発されたのは初めてという。
調べによると、昨年７月２９日と８月７日、８日の３回にわたり、売買契約する意思がないのに、東証１部上場の建設会社など３銘柄への買い注文を多数にわたって出して高値の買い付けを誘引し、売買が盛んであると誤解させ、株価を上昇させた疑い。
株価をつり上げた後に売り抜け、約３００万円の利益を上げていた。容疑を大筋で認めているという。
実際に売り抜けたのは１銘柄につき１４万株から２０万株だったが、株価を上昇させるため複数の証券会社に１９１万株から４５５万株の買い注文を出していた。
（共同通信） - 11月30日14時33分更新
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