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2004年11月27日(土) 00時00分

「裏ゲーム界の重鎮」あきれたロールプレイングZAKZAK

「著作権ってナンですか?」 自分のホームページ(HP)に「著作権超侵害中」と宣言。ゲームソフトを違法コピーし、荒稼ぎしたとして警視庁生活経済課に著作権法違反容疑で逮捕された石渡悠貴容疑者(22)=東京都江戸川区。子供のころからソフト複製やゲーム機改造に精通し、中卒で専門誌のライターデビュー。一部マニアの間でカリスマ視されていた「裏ゲーム界の重鎮」は、年末の大作ゲーム発売を前に、あえなくゲームオーバーとなった。

  【大企業の会長?!】

 「正社員42人」「工場はタイに3社、香港に2社」−。通称「サイバーユーキ」こと石渡容疑者は、他社から無断転用した画像を使い、大企業を装ったHPを開設。自らも「タイのソフトウエア会社で働いた」「19歳で代表取締役就任」「株式会社コマンドコムグループ取締役会長」と潤色だらけのプロフィルを使い、5月ごろから海賊版ソフトを実名で堂々と販売を始めた。

 ソフトは任天堂の「マリオ」シリーズなど人気ファミコンソフトが2264本も入ったスゴいCD−Rが1万9980円、「プレイステーション2」用ソフトを無断複製したDVD−Rが50枚で4万9500円と市価を考えると超破格の値段で販売していた。

 このサイトを通じ、半年ほどで約330人に販売。同課の調べに「約1000万円を売り上げた」と供述している。

 その“大企業”の本社を訪ねてみると江戸川区の古い2LDKマンション。同容疑で逮捕された無職の男(23)と2人で暮らしながら、仕事場も兼用して、コピーにいそしんでいたようだ。

  【14歳で裏ゲー界へ】

 「分別がつく前に『マジコン』に出会ってしまった典型的な世代」(ゲーム業界関係者)

 石渡容疑者は昭和57年生まれで、実家は神奈川県横須賀市。中学時代にソフトをフロッピーディスクにコピーする「マジコン」を手にして以来、ゲーム改造に没頭。14歳で“裏ゲーム同人誌”にデビューを果たす。

 中学卒業後は進学せずにその道の先達に弟子入り。「2年前まで一緒に仕事をしていた」という知人男性は「本当にテレビゲームが好きな男だった。いわゆるオタクではなく、小柄だがわりとイケメン。目上には敬語で話すなど、社会性もあった」と振り返る。

 著作権意識の薄い香港やタイに渡り、改造ゲーム機・ソフトのネタを仕入れては、記事を執筆したり同人誌を自費出版。裏ゲー界に広く知れ渡る存在となっていった。

  【ブラックマネーで寿司太り】

 ライター業のみの時代は貧乏丸出しで、「仕事相手に電車賃を借りるほど」(関係者)だった。

 2、3年前から、急に羽振りがよくなり、「『貯金がメチャメチャある』と言っていた。自宅に寿司の出前の桶がいっぱい置いてあって驚いた。金持ちになったらしく、いきなり太り始めた」(同)と海賊版ゲームバブルにおぼれた。

 調子に乗った石渡容疑者は今年3月からHPで、堂々と身分を明かしてしまう。

 HPには「著作権超侵害中」「著作権ってナンですか?」「全部コピーで、いいじゃない」と挑発的なコピーを列挙。「著作権シカトメールマガジン」まで発行し、「なんで捕まらないか、理由があるんです」と自信満々だった。

  【年越しゲームは監禁プレイ?】

 業界関係者は「ネットの匿名性を利用し、コッソリやって、さっさと逃げるのが定石なのに…」とあきれる。案の定逮捕されると、調べに「違法行為だと認識していた」と一転して容疑を認めているという。

 「何より先に『ドラクエ8』だっつーの。クリアしないで年が越せるか」(HP日記より)と、27日発売の大作ゲームを心待ちにしていた石渡容疑者。ゲーム機もパソコンもない留置場の中で今、何を思うか。

ZAKZAK 2004/11/27

http://www.zakzak.co.jp/top/2004_11/t2004112702.html