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2004年11月25日(木) 00時00分

国産そば「高値の粉」国産そばを楽しみにしている客は多い=山形市内のそば店朝日新聞・

 山形の老舗店輸入ものも検討

  例年だと新そばの季節だが、今年はいつもと事情が異なりそうだ。国内産そば粉の供給が激減。需要をまかないきれずに、価格も急騰しているためで、そば街道などで各店がしのぎを削る県内でも、輸入のそば粉に頼らざるを得ないそば店が相次ぐような事態に陥っている。

  主産地・北海道、台風で供給激減

  国産そば粉の供給量が大きく落ち込んでいるのは、台風18号の直撃で大生産地の北海道が打撃を受けたからで、関係者によると道内の今秋の収穫量は例年の3〜4割程度という。

  「国産100%としていたパンフレットやホームページも変更しなければならない。お先真っ暗だ」。国内のそば粉の供給減から、一部を輸入ものに切り替えることも検討しているという山形市の老舗(しにせ)そば店はなげく。

  こうした事情は全国共通で、小泉首相ら歴代首相も足を運んだ東京都港区の老舗は「今は北海道産100%だが、今後続けられるかどうか心配。外国産に頼ることになるかもしれない」と危機感を募らせる。銀座の老舗も「北海道にある自家そば畑の8、9割が駄目になった。外国産そば粉を使うかもしれない」。

  例年なら45キロ1万3千円前後で仕入れられる道産玄そばの価格がすでに約80%もはね上がり、ほかの地域産の価格にも波及。品質を維持して値上げするか、価格を維持して外国産に切り替えるか。そば店の多くはそんな選択を迫られている。

  輸入そば粉の品質は向上しているものの、味は微妙に異なるという。価格に対する消費者の目は厳しく、値上げは難しい。製粉所の業界団体、全国蕎麦(そば)製粉協同組合は「1年間は道産100%のそば粉の提供が非常に困難」として、原料原産地表示を徹底するよう組合員に訴える。

  県内のそば店など約600店が加盟する県麺類飲食生活衛生同業組合の阿部博理事長は「そばへの関心が高いだけに、影響が心配。産地表示をしっかりして、信用を失わないようにしたい」と表情を引き締める。県も「国産手打ちの味を楽しみに来る観光客が多いのに……」(生産流通課)と先行きを懸念している。(11/25)

http://mytown.asahi.com/yamagata/news01.asp?kiji=6085