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2004年11月25日(木) 20時59分

抗がん剤イレッサめぐり国・製薬会社提訴 死亡女性遺族朝日新聞

 副作用で400人以上が死亡した肺がん治療薬「イレッサ」をめぐり、治療中の02年に死亡した女性(当時31)の遺族が25日、輸入販売元のアストラゼネカ社(大阪市)と国に計3850万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。「イレッサ」の副作用をめぐっては別の遺族が大阪地裁に同様の訴えを起こしており、2件目となる。

 イレッサは02年7月に承認されたが、患者が副作用が原因の肺炎などで死亡する例が多発。同社によると、国内では今年3月末現在、438人が死亡した。

 訴状によると、女性は02年8月に服用を始め、約2カ月後に死亡した。遺族は「副作用があるとの説明はなかった」とし、同社には正しい情報を与えずに販売した責任があり、国には安全性を十分確かめずに承認した責任がある、などと主張している。

 厚労省医薬品副作用被害対策室は「訴状をみて関係機関と対応を検討したい」、同社は「ご遺族との見解の相違や、当社が実施してきた施策について説明し、ご理解を得るよう努めてきた。訴訟が起こされたとすれば残念」などとの談話を出した。

(11/25 20:46)

http://www.asahi.com/national/update/1125/036.html