2004年11月25日(木) 18時25分

茨城３人殺害　２８歳長男が両親、姉を　引きこもりか（毎日新聞）

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一家３人の殺人事件があった民家で現場検証する捜査員ら＝茨城県土浦市中高津１で25日午後０時43分、本社ヘリから森田剛史写す 　 　　２５日午前８時半ごろ、茨城県土浦市中高津１、同市立博物館副館長、飯嶋一美さん（５７）方から「両親と姉を殺した」と飯嶋さんの長男で無職、勝容疑者（２８）が１１０番に通報してきた。駆け付けた土浦署員が、飯嶋さんと妻澄子さん（５４）、長女で東京都板橋区に住む石津幸江さん（３１）の遺体を家の中で発見。現場にいた勝容疑者が「自分が殺した」と自供したため、殺人容疑で逮捕した。
　調べでは、３人とも鈍器で殴られたり刃物で刺されたとみられる。飯嶋さんが玄関、澄子さんが１階廊下でそれぞれあおむけに倒れ、石津さんは８畳間の布団でうつぶせになって死んでいた。現場には凶器とみられる金づちと血の付いた包丁のような刃物も落ちていた。また、石津さんの生後１１カ月の長男も現場にいたが、無事だった。
　勝容疑者は動機について「昔から両親と仲が悪かった」と供述。２４日昼ごろ澄子さんを包丁で刺し、同日午後１時半ごろに石津さんを金づちで殴打、同５時半ごろ帰宅した飯嶋さんを金づちで殴り殺したと説明しているという。
　近所の人によると、勝容疑者は私立高を卒業後、進学も就職もせず、自宅で引きこもりがちの生活を送っていたという。石津さんは昨年出産し、現場に残されていた長男を連れて、しばしば実家へ戻っていたという。１９日から夫と長男と一緒に飯嶋さん方を訪れていた。
　飯嶋さんは、今年４月から土浦市立博物館の副館長。同僚は「まじめで面倒見のいい人だった」と、事件に驚いた様子だった。【高野聡、中田純平、土屋渓】

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