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2004年11月23日(火) 00時00分

アイスクリーム製造工場 大腸菌群検出朝日新聞・

 県内の工場で製造されたアイスクリーム類から大腸菌群が検出され、メーカーが回収するケースが相次いでいる。昨年度は0件だったのに、今年度は9、10月に計5施設で確認された。検出された大腸菌群は、食べても健康に影響が出る可能性は少ないそうだが、消費者の食に対する信頼を損ねかねない。検査した保健所によると、製造機器から大腸菌群が入った可能性が高いと見られ、県は業者に「衛生管理を徹底し、再発防止を」と指導している。

 大腸菌群は、9月15日に水沢、16日に大船渡保健所管内と、連日検出が報告された。これを受けて県は16日、県内の各保健所に対して、抜き打ちでの業者への立ち入り検査を指示していた。この結果、盛岡と宮古、久慈保健所管内の3製造業者でも、大腸菌群が検出された。

 県保健衛生課によると、検査の結果、すべての業者は、食品衛生法に基づいた原料の加熱処理を行っていた。このため、製造場所の衛生管理の不備が原因と見られ、カップにアイスクリームを流し込む充填(じゅう・てん)機の洗い残しなどが原因と考えられるという。

 大腸菌群が検出された田野畑村の村産業開発公社は、検査方法を改めた。出来上がった製品のサンプルを、大腸菌が増殖しやすい32度で24時間保存した上で調べるなどして、検査の精度を上げることにした。同公社の大沢貞一乳業部長は「作業についてより細かいマニュアルを作り、衛生管理を徹底したい」と話している。

 大野村の大野ふるさと公社は、「製造機器などの洗浄を怠っていたつもりはない」としながらも、検査で大腸菌群が見つかった事態に「今まで以上に衛生管理に気を配りたい」としている。

 県保健衛生課は、「気の緩みから生じたとしか思えない。岩手産商品のイメージを下げることにもつながりかねないので、衛生管理は徹底して欲しい」と話している。
(11/23)

http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6730