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「有栖川識仁」を名乗って皇族を装った政治団体代表が結婚披露宴を開き、招待客から祝儀をだまし取ったとされる事件で、共犯として詐欺の罪に問われたイベント企画会社役員楠信也被告（４３）に対し、東京地裁の大島隆明裁判長は２２日、懲役１年６カ月執行猶予４年（求刑懲役１年６カ月）の判決を言い渡した。
大島裁判長は楠被告について「政治団体代表が皇族ではなく、披露宴も詐欺目的だと認識していたのに、皇室を尊敬して来場した人たちから金をだまし取った」と批判した。
判決によると、楠被告は「有栖川識仁」こと北野康行被告（４２）の「結婚相手」の坂本晴美被告（４６）＝いずれも同罪で公判中＝から披露宴の運営を依頼されて会場を選ぶなどし、０３年４月、東京都港区で結婚披露宴を開催。招待客約１５０人から祝儀として現金計約６９０万円と絵画１枚をだまし取った。
(11/22 11:26)