2004年11月21日(日) 00時00分

電話作戦を拡充 おれおれ詐欺防止で県警 （東京新聞）

　おれおれ詐欺被害をなくそうと、十月から一般家庭に直接電話をかける「電話作戦」を展開している県警は、今月二十二日から作戦を拡充し、これまで十人だった電話要員を二・六倍の二十六人に増やす。十月のおれおれ詐欺事件の発生認知件数は九月に比べ半減しており、県警捜査二課は「被害が減少しつつあるこの機会に、被害撲滅を図りたい」と意気込んでいる。

　県警は十月十二日から、刑事部所属の十人が平日の午前十一時から午後一時まで、電話帳から無作為に選んだ家庭に電話をかけ、おれおれ詐欺への注意を呼び掛けてきた。今月十八日には、十日前に「電話作戦」による注意を受けた横浜市緑区の主婦が、実際に警察官を装って交通事故の示談金をだまし取ろうとする電話を受け、被害の未然防止につながったケースもあった。

　そこで、二十二日からは刑事部以外の生活安全部などからも“応援部隊”が参戦。計二十六人が一斉に電話をかけることで、これまでの一日二百五十軒から一日六百軒に効率が上がるという。年末まで継続する予定。同課は、医師を装い医療ミスの示談金をだまし取る新手のおれおれ詐欺も発生していることから、同時に注意を呼び掛けていく。　（佐藤　大）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20041121/lcl_____kgw_____002.shtml