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2004年11月20日(土) 00時00分

審理遅延で提訴 「教科書裁判」原告ら177人朝日新聞・

  扶桑社の歴史教科書が採択されたことで精神的苦痛を受けたなどとして、加戸守行知事らを相手取り、採択の違憲・違法の確認などを求めて松山地裁で争われている「えひめ教科書裁判」 の原告ら177人が19日、担当の裁判官3人が審理を遅延させて裁判を受ける権利を踏みにじったとして、3人の裁判官と町田顯(あきら) ・最高裁判所長官に対し、672万円の損害賠償を支払うことなどを求める訴訟を松山地裁に起こした。

  同裁判は02年3月から3回に分けて提訴された。訴状などによると、原告として訴える地位にあるか(当事者適格) などを巡って議論している状態で、実質審理は現在も始まっていない。裁判官らは知事らを敗訴させるわけにいかないので、あえて極端に裁判を遅延させているとして賠償を請求した。また、3裁判官の口頭弁論調書は、発言していないことまで記載されるなどずさんとして、被告側に法定内で録音機使用を認めるよう指導するように求めている。

  この裁判をめぐっては今年2月、原告側が裁判官の忌避を申し立てたが、同地裁は3月に却下。最高裁も7月に特別抗告を棄却している。

  提訴について、最高裁広報課と、松山地裁はいずれも「コメントする立場にないのでお答えできない」 としている。


(11/20)

http://mytown.asahi.com/ehime/news02.asp?kiji=4263