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2004年11月19日(金) 00時00分

下仁田町長リコール 署名簿を撮影、流出朝日新聞・

 南牧村との合併推進を巡り、下仁田町の金井康行町長(今月10日に辞職)に対して行われたリコール(解職請求)運動の署名簿が、町選挙管理委員会の縦覧中に複数の人間によってカメラで撮影され、町内に出回っていることが18日、わかった。署名運動を進めた「明るい町をつくる会」関係者は前橋地方法務局富岡支局に救済を求めたほか、経緯を調べた上で名簿回収の訴訟も起こす構えだ。
 
 署名簿の縦覧は10月22日から28日まで、町役場一階の会議室で行われた。町選管の説明では、公開された署名簿は計305冊(有効署名3374人分)で、縦覧には計34人が訪れた。
 
 選管によると、縦覧には職員が立ち会ったが、その面前で撮影された。目撃した人によると、中年の男性がデジタルカメラで名簿のページを繰りながら撮影したという。署名簿には、署名集めをした「署名収集人」や署名した人の名前、住所、生年月日が記されていたが、いずれも撮影したという。町選管は「縦覧者はすべて住所と名前を申告してもらった。撮影した人の名前や数については、プライバシーの問題もあり、複数としか言えない」としている。

 その後、町内に撮影した情報をもとに作成したとみられる名簿が見つかった。ある名簿には計114人の署名収集人の住所と氏名が載っていた。署名収集人の1人は「名簿に載っている」と親類から責められるなど、署名にかかわった複数の町民が批判を受けた。
 
 名簿の流出について町選管は「回収してほしいと抗議がきているが、撮影自体が禁止されておらず、回収する権限がない」と釈明する。

 一方、県選挙管理委員会は「写真撮影を許可するかどうかは、各自治体の選管が判断すること」としながら、「縦覧は本来、署名した人に間違いがないかを確認するためで、メモやカメラ撮影などは好ましくない。その目的から外れて、署名者らの名簿を公にしたらプライバシーの侵害が発生する」としている。
 
 「明るい町をつくる会」は「出回っている名簿に載った人たちから、悪用を心配する相談が来ている。名簿を作った人を見つけ、回収させたい」としている。(11/19)

http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=4016