2004年11月13日(土) 03時38分

1000人から３２億円、最後の大物逮捕　二八商法（産経新聞）

　投資額の一部を出資すれば低利融資金と合わせ、高額の株取引ができると勧誘する「二八（ニッパチ）商法」の手口で投資金をだまし取ったとして、警視庁生活経済課と中央署などは十二日、詐欺の疑いで、東京都中央区日本橋堀留町、金融業「日商ファンド」社長、田辺秀雄容疑者（５８）＝新宿区新宿＝ら幹部六人を逮捕した。
　「株購入資金の二割を出資すれば残りの八割は低利融資する」との手口から二八商法と呼ばれ、田辺容疑者は業界では「最後の大物」と呼ばれる人物だった。他に経営していた二社と合わせ、平成十一年四月から十五年十二月にかけ、高齢者を中心に全国約千人から約三十二億六千万円をだまし取っていた。
　田辺容疑者は容疑を否認している。
　調べでは、田辺容疑者らは、株式の売買取引を装って「五十万円出資してもらえれば、四倍を融資する。もうけも四倍」などと出資を勧誘。十四年十月から十五年十二月にかけ、愛媛県内に住む無職女性（８０）ら五人から約三千二百万円をだまし取った疑い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041113-00000023-san-soci